カーポートは意外に広いスペースが必要で、車種や保有台数によってサイズが異なってきます。
また、ワンボックスタイプのような高さのある車種の場合、寸法を知っておく必要があります。
駐車方法によってもカーポートのサイズ・形状が異なってきます。
前面道路幅が4m以上あり、敷地奥行が車の長さ以上の場合の駐車方法です。
最適なカーポート形状は、片支持・両側支持・後方支持、どのタイプでも設置できます。
車の回転半径による前面道路幅と車庫間口の関係
車が出入りするときには、曲線的な動きをすることが普通です。
そのため、車の回転半径を考えてカーポートの間口に余裕を持たせることが重要です。
■1台駐車に必要な間口(中型車の場合)
前面道路幅が狭く、道路に面した敷地に長さがある場合の駐車方法です。
最適なカーポート形状は、駐車スペースの奥に沿って柱を立てられる片流れタイプです。
変形敷地や狭い前面道路の場合に適した駐車方法です。
最適なカーポート形状は、片支持・両側支持・後方支持、どのタイプでも設置できます。
カーポートの幅は大きく分けて、1台用、2台用、3台用の3タイプがあります。
片流れタイプ
1台用のカーポートは最小サイズ2,400mm〜ありますので、車体を覆うには十分なサイズです。
しかし、乗り降りのスペースや扉の開け閉めのスペースを考えると、余裕を持ったサイズを選ぶ方がいいでしょう。
また、大きめのサイズを選ぶと、雨の吹き込みや車体の濡れを最小限に抑えることもできますので、少し大きめのサイズがオススメです。
1台用であれば、片流れタイプが一般的で、価格もリーズナブルなところが魅力的です。
間口は3,000mm以上のものもありますが、柱の数が3本に増えます。
ワイドタイプ
もっとも一般的な2台用カーポートです。
柱が4本あり、梁に継ぎ目がなく、両端まで一体型になっています。
見た目がすっきりした印象のフラット屋根が人気です。
後方支持タイプ
後方に2本柱あるタイプのカーポートです。
迫力ある見た目で外構のアクセントにもなります。
また、前方に柱がない分開放的で、車の出し入れがスムーズにできるため、駐車が苦手な方にもオススメのタイプです。
カーポートの奥行は大きく分けて1台用、1.5台用、2台用の3タイプがあります。
柱が2本のタイプです。
柱位置は、前方から1m、後方から1mで、車の乗降りがしやすいよう、扉部分に柱がこないように設計されています。
車1台分と自転車・バイクを置くことができるサイズです。
このタイプは柱が3本となり、基本的には前後1mの位置に柱が設置されます。
(※メーカーにより異なる場合があります。)
縦に2台駐車する場合に設置するタイプです。
1台用と1台用のカーポートを連結させたタイプで、柱は4本となります。
カーポートの柱高は、標準柱、ロング柱、ハイロングの3タイプがあります。
最も選ばれているのが、ロング柱です。
車の買い替えを考えて高すぎる柱を選んでしまうと、雨の吹き込みが多くなってしまいますので、車種に合わせた高さを選びましょう。
セダンやスポーツカーなど、背の低い車の場合に選ばれているタイプです。
車体と屋根の間に隙間があまりないので、雨の吹き込みが最小限に抑えられます。
バンや大型車など、背が少し高めの車の場合や、屋根の圧迫感が気になる方に選ばれているタイプです。
最も選ばれている高さですので、迷われている方はこのタイプがオススメです。
ハイエースなどお大型車、キャリアーを取付けている車の場合や、建物の窓との干渉をなくす(窓より屋根を高く設置したい)場合に選ばれているタイプです。
屋根までの高さがある分、開放感がありますが、雨の吹き込みが多くなってしまいます。
お住まいの地域の積雪量を把握していますか?
カーポート選びには地域にあった耐久性のカーポートを選びましょう。
強度を満たしていないと破損する原因となりますので、重要なポイントです。
もっと詳しく知りたい方へ
下記より、気象庁が出している地域ごとの積雪の深さ一覧表をご参照ください。
>気象庁 最新の気象データ「積雪の深さ一覧表」
都道府県を選び、「昨冬までの観測史上1位の値」をご確認ください。
その地域で、今までに一番積もった積雪量になります。
雪があまり降らない地域で選ばれているタイプです。
積雪20cmまで耐えられますので、急な積雪にも安心です。
積雪が50cmまである地域で選ばれているタイプです。
梁が太く、柱の数が多くなることで、積雪にも耐えられる設計になっています。
一般的には折板屋根が多いですが、ポリカーボネートの商品もありますので、駐車スペースがリビング前にある場合は明るさも保つことができるポリカーボネート屋根がオススメです。
豪雪地域でも耐えられるように柱の数がさらに多くなっているタイプです。
こちらもポリカーボネート屋根の商品がありますので、設置場所やお好みに合わせてお選びください。
記載の積雪量は「新雪」の場合です。
雪の重みは、雪の状態によって大きく変化します。
断続的な降雪や降雪後などは新雪に比べ重量が増加します。
「日本雪氷学会の分類名称」参照
風に対する強度も考慮しましょう。
台風などの強雨が吹く回数が多い地域には、耐風圧性能のすぐれたカーポートをお選びください。
また、オプションの「着脱式サポート柱」を取付けて強度アップさせることもできます。
【風の強さと人への影響】
※風速は、10分間の平均風速です。
風の吹き方は絶えず強弱の変動があり、瞬間風速は平均風速の1.5倍から3倍以上になることがあります。
また、カタログに記載されてい耐風圧強度は、平均風速のことで、瞬間風速のことではありませんので、注意が必要です。
設置する場所に雨水マスや汚水マス、ガス管、電気配管などがある場合、ご希望通り設置できない、もしくは配管移設が必要になる可能性があります。
新築中の方は、ハウスメーカー、工務店さんにカーポートを設置したい希望を伝えて、それを考慮してマスや配管を設置して貰えるよう依頼することをおすすめします。