人工木デッキ床材は樹脂で出来ていますので熱によって伸縮するのですが、伸縮の際の力は200kg近くになるとのこと。(!)
壁にくっつけて施工するとその力で家の壁が割れてしまう恐れがあるので、壁からは必ず8mmほど離して施工します。
どうしても気になる方や、バリアフリーにしたい方には隙間を塞ぐためのオプション(ふさぎ材)があります。
ブラックとブロンズの2色があります。
リウッドデッキの秘密の一つが、こちらの何の変哲もない小さな棒。
この棒が凄いんです。
板材1枚につき1本差し込むことで、先ほど説明した熱伸縮の方向を決めることが出来るという物。
(大きさにもよりますが、躯体とは反対側に取付する幕板(※)を破損させないために、出来るだけ躯体側へ伸縮させたいのです)
棒の取付は板に穴を開けて差し込むだけ。とっても簡単です。
YKK APが特許を持っているので他のメーカーには真似できないのだとか。
ビス打ちのために幕板に開いた穴を塞ぐための木栓も標準装備。
見栄えもバッチリですね。
木粉とプラスチック(ポリプロピレン)を原材料とした人工木で、他メーカー品で一般的なポリエチレンの人工木よりも硬く傷がつきにくいのが特長とのこと。
鉛筆で言うと、リウッドデッキがHBとするなら、他社製品が4Bくらいの硬さだそう。
だから、ペットの爪のひっかきによる傷などが付きにくく、安心して遊ばせることができます!
デッキ色は全4色。
人工木デッキは、日光によって表面温度が上がりやすく、濃い色(ウォームグレイ)では65度になり、明るい色(ホワイトブラウン)でも45度ほどになるとのことで、裸足でデッキの上を歩かれるのは危険です。
また、明るい色は熱さが抑えられる反面、水垢などの汚れが目立ちやすくなるので、中間の2色(レッドブラウンかナチュラルブラウン)がオススメとのことです。
人工木デッキは天然木デッキに比べてメンテナンスが楽というのがメリットですが、まったくのノーメンテナンスだと、雨染みやカビなどの汚れが残ってしまいます。
長く快適に使って頂くためには、こまめなお手入れが必要です、と仰られていました。
亀の子たわしと台所用洗剤(中性洗剤)でこするか、ホームセンターなどで売っている高圧洗浄機をかけると、手軽にお手入れできる、とのこと。
(デッキブラシだと繊維が太いので、上手くデッキ溝の汚れが取れにくいそうです)
キズ、焦げあと、油性マジックの落書きの他上記の方法で汚れが落ちなかった場合は、サンドペーパー(#60)をあて木に巻いて、デッキの板目に沿って一定の力で擦ってもらえればまた綺麗になるとのことです。
注意:一部だけ強く擦る、などするとその部分だけ凹みます
メーカーの生の声に、プランナー達も興味津々になる研修でした。
他、ご紹介していない部分にも、お客様や職人の要望を受けて改良した部分が多々あり、快適な住空間やお客様の満足を考える、YKK APという会社の真摯な姿勢を感じました。
些細に思える部分にも、実際に使われるお客様の事を考えて設計された商品です。
社員一同、今回体験できた経験を今後に生かせる様にして参ります。
講師の後藤様を始め、YKK APの皆様、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
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